Qoder Sites登場:一言でWebアプリを公開、AlibabaがAIサイト構築のラストワンマイルを埋める
AIサイト構築という分野は、最近ますます賑やかになっている。OpenAIにはChatGPT Sitesがあり、Codexには@Sitesプラグインがあり、今度はAlibabaのQoderも自らの答えを台に載せた——Qoder Sites。一言で、Webアプリを作って公開する。

Qoder自体はAlibabaが展開するCodingを中心としたエージェントワークベースであり、今回リリースされたSites機能は、「コード生成」から「そのままデプロイ」までのラストワンマイルを埋めた。
一言でサイト構築、実際の使い方
入口はシンプルだ。左サイドバーで「サイト」を選び、「サイトを追加」をクリック。Qoderは新しいタスクを開き、入力欄に自動で @sitesと引用される。次に、2つの進め方がある。
ルート1:テンプレートから始める
入力欄の上にはテンプレートパネルがあり、用途別に6種類に分かれている:ランディングページ、ポートフォリオ、ブログ・コンテンツ、データダッシュボード、社内ツール、その他。近いものを選ぶ。たとえば「データダッシュボード」の経営データダッシュボードや、「社内ツール」の集中ワークスペースなど。テンプレートのプロンプトが入力欄に入るので、名前・内容・スタイルを修正して送信するだけでよい。
ルート2:要件を直接記述する
明確なアイデアがあるなら、そのまま伝えればよい。公式のサンプルは書き方をよく示している——プロジェクト定例会議用の進捗ダッシュボードを作る例:
上部にはタスク総数、完了数、進行中数、遅延数を表示。下部にはタスクを「未着手」「進行中」「完了」別に表示し、担当者・優先度・期限を含める。担当者とステータスによる絞り込みに対応し、タスクをクリックすると詳細を確認できる。まずサンプルデータを使用し、シンプルなライトデザインで、PCとスマートフォンの両方に対応。まずプレビューを生成し、公開はまだ行わない。
要するに、誰が使い、どんな問題を解決し、どんな情報を表示し、どんな操作ができるかを明確に伝えれば十分だ。手元にタスクリスト、週報、デザイン参考資料があれば、ファイルを添付してどの内容を使うか説明すればよい。
真の切り札:Agent能力を持つサイト
ここが最も語る価値のある点だと思う。Qoder Sitesが作るのは「静的ページジェネレーター」ではない。サイトから Qoder Cloud Agents のAgentサービスを呼び出せる——訪問者が操作すると、バックグラウンドでタスクが走る。
何ができるのか?データ処理、ネット経由のデータ取得、テキストや画像の生成、ページコンテンツのリアルタイム生成など。成果物はサイトのデータベースとストレージに保存できる。モデルを自分で接続する必要も、バックエンドを保守する必要もない。
公式サンプルは営業データ分析サイトだ。訪問者が月次売上表をアップロードし、「分析開始」をクリックすると、Qoder Cloud Agentsがトレンドの計算、前月比の比較、異常項目の検出を行い、結論とグラフを出力する。結果はページに表示されると同時にデータベースにも保存され、次回開いたときに履歴を確認できる。
一言でいえば、AgentをWebページの中に組み込み、しかもデプロイとホスティングは完全管理だ。
修正体験:画面を指差して指示できる
生成後はまずプレビュー。返信内のサイト成果物カードをクリックすると、右側のサイトパネルが開き、ボタン、フィルター、リンクをそのままクリックできる。
修正方法は2つあり、どちらも使いやすい:
- 会話で修正:「遅延タスクをリストの先頭に置き、期限を目立つ色で強調して」「上部にプロジェクト完了率を追加し、絞り込み後に統計と同期して更新して」と直接指示する
- 注釈で修正:サイトパネル上部の「注釈」をクリックし、修正したい要素をクリックして要件を入力する(例:「このカードを遅延タスク数の表示に変更して」)。注釈はWebコメントとしてタスク入力欄に添付され、確認して送信すればよい
2つ目の方法は非技術系ユーザーに特に優しい——「左上の3番目のカード」と説明する必要がなく、直接指せばよい。

公開とアクセス制御
サイトが完成したら、まずバージョンを公開し、次に誰がアクセスできるかを設定する。新規サイトはデフォルトで自分のみアクセス可能。まず自分で効果を確認できる、このデフォルト値は妥当だ。
個人版は3種類の公開範囲に対応:
- 自分のみアクセス可能:自分用のワークボードや、まだ共有する準備ができていないバージョン
- 招待ユーザーのみアクセス可能:特定ユーザーにプロジェクトの進捗や機能プロトタイプを展示
- 誰でもアクセス可能:外部公開用の製品紹介や機能デモ(「公開アクセスを許可」をクリックして確認が必要。未ログインの訪問者でも開ける)
企業版(Teams、Enterprise)のサイトは組織内での共有のみ対応。「誰でもアクセス可能」が「組織メンバーがアクセス可能」に変わり、プロジェクトポータルや社内ツールに適している。
招待アクセスには相手が権限のあるQoderアカウントでログインする必要がある——リンクを転送してもアクセス権限は増えない。この設計はかなり厳密だ。また、サイトの閲覧権限と編集権限は別物である。
その後の保守も手抜きなし
- 公開中のサイトを更新:プロジェクトの進捗が変わったら、左サイドバーからサイトを開き、「その他 → セッションへ移動」で元のタスクに戻り、新しいタスクリストを添えてQoderに更新させ、新しいプレビューを確認してから公開をクリックしてオンラインバージョンを更新する
- 名称とアドレスの変更:サイト → その他 → 設定 → 一般で、サイト名とアドレスのプレフィックスを変更できる
- アクセス統計:その他 → アクセス統計で、訪問回数、ユニーク訪問者、1人あたり訪問回数とその推移を確認できる
- 削除ではなく一時停止:プロジェクト終了後も内容を残したい場合、設定 → 公開とアクセスで一時停止できる。内容は保持され、いつでも公開を再開できる
- 完全削除:設定 → サイト削除で、サイトとアクセス権限が永久に削除され、取り消せない
競合製品と比べたときの位置づけ
「一言サイト構築」この遊び方は、2026年にはすでに大手の標準装備だ。OpenAIのChatGPT Sitesは7月に公開ベータを開放し、Codexの@Sitesプラグインはさらに早くから「生成イコール公開」を実現し、環境変数、D1データベース、R2オブジェクトストレージに対応している。
Qoder Sitesの差別化は:Codingプラットフォームの中で育っていること。Qoder自体には一式揃ったコンテキストエンジニアリングとコード検索能力がある(公式によれば一度に10万個のコードファイルを検索可能)。つまり、作ったサイトは「おもちゃのデモ」ではなく、実際のプロジェクトコードや実際のデータと接続できる成果物だ。さらにCloud Agentsと内蔵データベース/ストレージも加わり、提供されるのはアイデアから本番環境までの完全なクローズドループ。
いくつかの実用的な注意点
- Agentの実行には時間がかかる:公開前に必ずプレビューで分析タスクを一通り実行し、結果が正しく保存されていることを確認する
- ローカルストレージは自動同期されない:ブラウザのローカルストレージを使ったデータは、サイト公開時に他のユーザーへ自動同期されない——複数人で共有するにはサイトのデータベースを使う必要がある
- 公開前に3点をチェック:内容、リンク、操作。対象ユーザーと共有しても問題ないことを確認してから権限を開放する
- 企業ユーザーはポリシーに注意:企業版のサイトは組織内共有のみ。対外公式サイトには使えないと考えておくこと

注目する価値はあるのか
「AIサイト構築」は1年以上叫ばれてきたが、本当に難しいのはページ生成ではなく、ページを動かし、人を集めること。HTMLの生成は誰でもできるが、データをどこから取得し、ロジックを誰が実行し、権限をどう管理し、公開後にどう修正するかが難しい。
Qoder Sitesはこの4つの作業を1つの対話ボックスに収めた。Cloud Agentsがロジックを解決し、内蔵データベースがデータを解決し、公開範囲が権限を解決し、セッション移動がイテレーションを解決する。中小チームや社内ツールのシナリオにとって、この組み合わせのコストパフォーマンスは実に魅力だ——かつてはスケジュール調整・開発・運用が必要だった社内ダッシュボードも、今は一午後の作業で済むかもしれない。
もちろん、ツールがどれだけ強くても、要件を明確に記述できることが前提だ。入力の敷居は「人間の言葉で話すこと」であり、これは強みでもあり、試練でもある。
コードを書くことからそのままデプロイへ、AIサイト構築のラストワンマイルが埋まりつつある。
公式ドキュメント:docs.qoder.com/zh/qoder/sites
プラットフォーム:Qoder(Alibaba、Codingを中心としたエージェントワークベース)
機能:会話でサイト構築、プレビュー調整、ワンクリック公開、権限管理